理想の外構・エクステリアを叶えるコラム
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新築住宅の外構計画が進むほど、多くの方が見落としているのが「インターホンまわり」です。門柱のデザインやポスト、駐車スペースには時間をかけるのに、インターホンの位置や配線、仮設対応を後回しにすると、外構工事の終盤で「そこには配線が来ていません」「門柱インターホンは後付けだと費用が跳ね上がります」といった現実に直面します。
本来、インターホンは門柱や玄関アプローチ、植栽、照明と同時に計画すれば、美観と防犯性と動線を一度に整えられます。有線かワイヤレスか、門柱か玄関か、オープン外構なら道路からどの位置と高さが正解かも、敷地条件と配管ルートを押さえれば迷いません。
この記事では、インターホンの位置失敗ランキングや配線引き直しの実例、門柱インターホン後付け費用が高くなる理由、仮設インターホンや外構工事中の郵便物対応まで、現場でしか見えない落とし穴をすべて言語化します。さらに、機能門柱と造作門柱の比較、防犯カメラや録画機能付きインターホンを前提にした配線計画、10年後の交換を楽にする埋設方法まで整理しています。図面を開きながら読み進めれば、「どこに・いつ・どう工事すれば後悔しないか」が一度で決まり、余計な追加費用ややり直し工事を確実に避けられます。
玄関まわりや門柱のデザインはじっくり考えるのに、インターホンは「標準でお任せ」で進めてしまい、引き渡し後に毎日モヤモヤする方が少なくありません。外構のプロの現場では、インターホンが原因のやり直し工事が想像以上に多い印象です。
よくある失敗を、現場で多い順に並べると次のようになります。
| ランク | よくある失敗内容 | 毎日のストレスの正体 |
|---|---|---|
| 1位 | 道路から近すぎて丸見え | 来客の顔だけでなく室内まで映り、防犯面で逆効果 |
| 2位 | 高さが合わず、かがむ・背伸びが必要 | 子どもや高齢者が押しづらく、映像も顎だけ・頭だけになる |
| 3位 | 門柱の裏側で押しにくい | 宅配ドライバーが迷ってインターホンを鳴らさない |
| 4位 | 駐車スペースと干渉 | 車で隠れてカメラに人影が映らない |
| 5位 | 玄関ドアから遠すぎる | 雨の日に玄関から何度も行き来することになる |
配置を決める時は「図面上の記号」ではなく、玄関からインターホンまで実際に何歩か、ベビーカーや自転車を止めた時に隠れないかをセットで確認するのがポイントです。
インターホンのトラブルは本体よりも配線まわりで起こります。私の視点で言いますと、現場で多いパターンは次の3つです。
建物側で配管を1本しか用意せず、門柱側でポスト照明や防犯カメラの追加ができない
配線4本では足りず、録画機能付きやスマホ連動タイプに交換できなくなる
地中の雨水配管やガス管と干渉し、外構工事中にルートを大幅変更する
配線計画のチェックポイントを整理すると、次のようになります。
| 項目 | チェック内容 |
|---|---|
| 配線本数 | 将来の録画機能・サブモニター増設まで見越して余裕を持たせる |
| 配線の太さ | 長い距離でも映像が乱れにくい太さをハウスメーカーと確認 |
| 配管ルート | 雨水・ガス・給水の配管図と重なっていないかを外構図面と付き合わせる |
| 予備配管 | 門柱内に1本空の配管を通しておくと、10年後の交換が格段に楽 |
新築時に数千円を惜しんで配線や配管をギリギリにすると、将来の引き直しで数十倍の費用と外構の壊し工事が必要になるケースが出てきます。
外構できるまでの数週間は、インターホンとポストが宙ぶらりんになりやすい期間です。この期間の準備がないと、次のようなトラブルが起きます。
宅配業者がインターホンを見つけられず、再配達が続く
ポストが設置されておらず、郵便物が玄関ドア前に山積みになる
インターホン配線がむき出しで、資材や車に踏まれて断線する
最低限やっておきたいのは、次の3点です。
足元が悪くならない位置の仮設ポストと、目立つ表示(表札シール程度でも可)
既存の配線を養生テープと保護管で覆い、工事車両のルートから外す
外構業者と「いつからいつまで仮設インターホンをどこに固定するか」を事前に打ち合わせ
外構は建物と違い、生活を始めながら工事が進むケースが多い部分です。だからこそ「引き渡し後〜外構完了まで」の暮らし方をイメージしながら、位置と配線、仮設の3点セットで計画しておくと、ストレスも後悔も大きく減っていきます。
「どこにつけるか」をあいまいにしたまま着工すると、ほぼ確実に後悔します。門柱・玄関・オープン外構、それぞれに“向いている家”と“やめた方がいい家”がはっきりあります。
まずは条件別に整理してみます。
| 設置場所 | 向いている敷地条件 | 向いていない敷地条件 | 主なリスク |
|---|---|---|---|
| 門柱 | 道路との距離がある/アプローチが長い | 敷地が極端に狭い | 夜間に顔が映りにくい、後付け配線が高額になりやすい |
| 玄関横 | 道路と玄関が近い/クローズ外構 | オープン外構で玄関が奥まっている | 来客が敷地内に深く入る、宅配が迷いやすい |
| オープン外構(ポール等) | 駐車スペース優先/門扉なし | 人通りの多い前面道路 | 不審者も押しやすい、視線コントロールが必須 |
次の5つを図面と現地で確認すると、門柱か玄関かの答えがかなりクリアになります。
道路境界から玄関ドアまでの距離(目安:5m以上なら門柱有利)
道路との高低差(階段が多いほど門柱側に寄せた方が来客が楽)
駐車スペースの位置(車の陰で死角にならないか)
通学路かどうか(人通りが多いなら玄関寄りで防犯性アップ)
玄関ポーチの広さ(ベビーカーや荷物を置く余裕があるか)
現場では、ハウスメーカー標準で「玄関横」となっている図面をそのまま採用し、実際には階段を4〜5段上がらないと押せないケースをよく見ます。雨の日に配達員がずぶ濡れになる動線は、長期的に見るとクレームのもとです。
オープン外構で独立ポールや機能門柱に設置する場合は、「押しやすさ」と「映りやすさ」の両方を満たす寸法が大切です。
道路からの距離: 0.5〜1.0m程度
受話ボタン中心の高さ: 140〜145cm前後
カメラ付きの場合の注意
私の視点で言いますと、オープン外構では「夜になると顔が真っ黒で録画が役に立たない」相談がかなり多く、ほとんどが照明計画とセットで検討していないことが原因です。
機能門柱や造作門柱の施工例を見ていると、どうしてもデザイン優先になりがちですが、インターホンだけは次の2点を外すと一気に使いづらくなります。
防犯性
生活動線
おしゃれに見せるなら、表札・ポスト・インターホンを幅600〜800mmの中に縦一列またはL字でまとめると、見た目も機能も安定します。
建売住宅では、すでに配線ルートと門柱位置が決まっているため、ゼロからやり直そうとすると費用負担が大きくなりがちです。現実的な選択肢は次の3つです。
| 選択肢 | 内容 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 露出配線で位置変更 | 既存配線を延長して玄関横や新しいポールへ | 費用を抑えやすい | 見た目と防犯性がやや落ちる |
| ワイヤレス増設 | 子機を玄関内や別位置に追加 | 配線工事が小さくて済む | 電波状況と電池切れ管理が必要 |
| 門柱ごとリフォーム | 機能門柱や造作門柱を新設 | デザインも動線も一新できる | 外構工事としての費用がかかる |
「インターホンの位置を変えたいけれど、全部やり替える予算はない」という場合、まずは配線の取り出し位置と床下・外壁の状況を現地で確認することがスタートラインになります。そこを把握せずに見積だけ集めると、あとから「配管が通っておらず追加工事」が発生しやすく、想定以上の支出につながりやすいからです。
門柱か玄関か、オープン外構かは、好みだけでなく「敷地と配線」と「暮らし方」で答えが変わります。図面と現地をセットで見ながら、一度じっくり整理してみてください。
玄関まわりのデザインを決める時、配線を甘く見ると「後からではどうにもならない」状態になりやすいです。インターホンは小さなパーツですが、配線は家じゅうと外構をつなぐ「神経」です。この神経の通し方を押さえておくと、見た目も防犯もコストも一気に安定します。
インターホンの配線図は、難しそうに見えても見るポイントは3つだけです。
室内モニターからどこまで線が来ているか
屋外でどこに立ち上げる予定か(門柱・玄関横・門扉など)
何芯(何本)でどの太さのケーブルか
配線4本のケーブルを採用するかどうかは、将来のグレードアップ余地に直結します。録画機能付きやスマホ連動タイプは、電源+通信で余裕のある芯数と太さが必要になります。
私の視点で言いますと、標準仕様で2芯の細いケーブルだけ通していたお宅が、のちに広角カメラ付きの機種に交換したくなり、床下から配管を増設して外構を一部壊して引き直したケースもあります。新築時の追加費用は数千円〜1万円台でも、後からやり直すと外構ごと触るため、数倍の負担になることが珍しくありません。
「配線が大変そうだからワイヤレスで」という選び方をすると、現場では後悔の相談が多いです。特徴を整理してみます。
| 種類 | 向いているパターン | 注意ポイント |
|---|---|---|
| 有線 | 門柱や玄関まわりをしっかり作り込む新築一戸建て | 新築時に配管ルートを必ず確保 |
| ワイヤレス | 既存門柱に後付け、配線ルートがどうしても取れないリフォーム | 電波環境・電池交換・盗難リスクを確認 |
| 有線+ワイヤレス併用 | 玄関まわりは有線、裏門扉などはワイヤレス子機 | 将来の機器交換時に互換性を確認 |
新築で外構計画ができる状況なら、基本は有線で配線を埋設し、どうしても配管が通せない部分のみワイヤレスを検討する方が、10年スパンでの安心感が大きいです。
建売や建て替え、既存門柱を活かす計画では「この古い配線、使えるのか」が大きな分かれ目です。判断の目安をまとめます。
そのまま使えることが多いケース
引き直しが必要になることが多いケース
現場でよくあるのは、門柱を道路側に移動したのに、配線は玄関脇の下で終わっていて、結局コンクリートのアプローチを一部斫って配管を増設するパターンです。外構図面と電気図面を重ねて「どこからどこまで線を引きたいか」を、着工前に一度は確認しておくと安心です。
オープン外構や駐車スペース優先の計画では、「車を停めるとインターホンを付ける柱がない」という相談が多くなります。この場合、場所探しではなく配線ルートから逆算すると解決しやすくなります。
チェックの順番は次の通りです。
この流れで考えると、「玄関の真横には付けられないが、駐車スペースの後ろにスリムな機能門柱を立てて、そこへ配線を通す」といった現実的な解が見えてきます。
ポイントは、先に門柱やポールの候補位置を決めてから、「そこまでどう配線を通すか」を外構プランナーや電気工事業者と一緒に組み立てることです。配線をきれいに埋設しておけば、見た目もすっきりし、防犯性もメンテナンス性も長期的に保ちやすくなります。
新築一戸建ての図面を見ていると、門柱やポスト、フェンスにはこだわるのに、インターホンだけ「あとで外構業者に任せればいいか」と後回しになりがちです。ここが、後で財布に直撃する落とし穴になります。私の視点で言いますと、同じインターホンでも「新築と同時」と「後付け」では、手間も費用も別物と考えておいた方が安全です。
後付けで費用が膨らむ典型パターンは、配線ルートがふさがれているケースです。
よくあるのは次のような流れです。
引き渡し後に門柱を追加したくなる
既にアプローチはコンクリートで仕上げ済み
地中には雨水配管やガス管、給水管が走っている
安全なルートが取れず、コンクリートを一部はつり、ブロックも壊して配管やり直し
その結果、「インターホン本体より土間のやり直しの方が高い」という本末転倒な見積もりになることもあります。
比較イメージを整理すると、次のようになります。
| タイミング | 主な作業 | 追加になりやすい工事 | 費用感の傾向 |
|---|---|---|---|
| 新築と同時 | 基礎工事時に配管をまとめて埋設 | ほぼなし | もっとも安定 |
| 後付け | 既存コンクリートのはつり・復旧 | ブロック撤去、配管迂回 | 条件次第で2〜3倍に膨らみやすい |
「門柱インターホンのみ後で」と考えるとお得どころか、高級オプションを無意識に選んでいるような状態になってしまいます。
位置変更は「室内側だけ動かす」のか「門柱ごと動かす」のかで工事内容が大きく変わります。
室内モニターの位置変更
門柱側の位置変更
流れとしては、現地調査で「どこまで壊すか」「既存配線が再利用できるか」を確認し、電気工事と外構工事を同時に段取りします。ここでよくある見落としが、配管スペースです。門柱内部の空間に余裕がないと、配線追加ができず、「土台から作り直し」の判断になることがあります。
全体予算の中で、インターホンと門柱にどこまでかけるかはよく質問されます。感覚的な目安としては、次のように考えるとバランスが取りやすいです。
| 外構予算 | インターホン+門柱まわりの目安 | できる内容のイメージ |
|---|---|---|
| 約50万円 | 8〜15万円前後 | シンプルな機能門柱+有線インターホン+最低限の照明 |
| 約100万円 | 20〜30万円前後 | 造作門柱+表札・ポスト・照明一体+植栽とアプローチを含めたデザイン |
ポイントは、「本体価格」よりも「配線と基礎をどう仕込むか」にお金を割くことです。録画機能や広角カメラ付きは後から交換しやすいですが、配線ルートや門柱の構造はやり直しが高くつきます。
コストダウンの相談を受けるとき、削ると後悔しやすいのは次の3点です。
配線の埋設と保護管
露出配線で済ませると、見た目が雑になるだけでなく、10年後の交換時にケーブル劣化で全引き直しになることがあります。できれば地中にCD管やPF管を入れて「将来の交換ルート」を確保しておきたいところです。
照明とのセット計画
オープン外構で道路寄りにインターホンをつけたのに、照明をケチったせいで夜になると顔が真っ暗に写るケースがあります。後からポールライトを追加すると、配線工事が二重になり割高です。
門柱内部のスペース確保
当初は安いシンプル機種だけを想定してギリギリのスペースで造作すると、将来、録画機能付きや大型子機に交換したくなったときに入らないことがあります。数センチの余裕が、後々の自由度と交換費用を大きく左右します。
反対に、削ってもダメージが少ないのは「インターホン本体のグレード」です。配線と門柱構造さえしっかりしていれば、数年後に好みの機種へ交換しやすくなります。
新築のタイミングで「どこに・どう通すか」を押さえておくと、外構全体の満足度とランニングコストが大きく変わってきます。インターホンを単なる電気パーツとしてではなく、玄関まわりのエクステリア計画の核として考えるのがおすすめです。
インターホンは「鳴った瞬間に家族全員が動かされるスイッチ」です。玄関まわりの数十センチの差が、毎日のストレスと防犯性を分けます。ここでは、図面だけでは見えてこない“現場目線の基準”を整理します。
私の視点で言いますと、まず見るべきは「玄関ドアとの距離」と「道路からの高さ」です。
玄関ドアからインターホンまで
高さの目安
左右どちらに付けるか
家族の暮らし方で「優先すべきポイント」が変わります。
| 住まいのタイプ | おすすめの設置イメージ | 特に重視するポイント |
|---|---|---|
| 共働き | 道路寄りの門柱+録画機能 | 不在時確認、防犯性 |
| 子育て世帯 | 玄関近めの門柱+ポーチ内 | 子どもの出入りと安全 |
| 高齢者同居 | 玄関ポーチ側、段差を避ける | 転倒リスク軽減、出やすさ |
| 在宅ワーク多め | 玄関近く+室内モニターを仕事部屋寄り | 即応性、来客管理 |
共働きなら「録画機能+スマホ連動」、高齢者がいる家なら「短い動線で出られる位置」を最優先で考えると失敗が減ります。
夜間は「顔がきちんと映る明るさ」が肝心です。
門柱照明は
防犯カメラとの連動
室内モニターは「家事導線のハブ」に置くと、出るか出ないかの判断が一気にラクになります。
置き場所の優先順位
避けたい配置
日々の「誰が来たのか分からない不安」と「出るのが面倒」を減らすには、屋外のインターホン位置とセットで、室内モニターの場所も図面段階で決めておくことが大切です。
玄関まわりは、来客が3秒で「この家いいな」と感じるか「なんだか惜しい」と思うかを決める場所です。図面上は数センチの違いでも、実物になると“生活感ダダ漏れ”か“モデルハウス感”かがはっきり分かれます。
私の視点で言いますと、門柱まわりは「機能」と「見せ方」と「将来メンテ」を同時に満たせた家ほど、長く満足度が高いです。
まずは「既製の機能門柱」か「ブロック+タイル+塗装などで造作する門柱」かの選択です。デザインだけでなく、敷地条件と工事内容で判断した方が失敗しません。
| 項目 | 機能門柱が向くケース | 造作門柱が向くケース |
|---|---|---|
| 敷地 | 駐車スペース優先で奥行きが浅い | 道路から玄関まで距離がある |
| 予算 | 外構全体を50万円前後で抑えたい | 門柱だけでもきちんと“顔”を作りたい |
| 配線 | 玄関近くまで配線が来ている | 配管ルートを自由に設計できる |
| デザイン | メーカー色をそのまま楽しみたい | 建物やタイルと素材感をそろえたい |
機能門柱は、インターホン・ポスト・表札・照明が一式で納まるため、配線もシンプルになりやすいのが強みです。一方、造作門柱は、タイルや塗装色を外壁・玄関ドアとリンクさせて「建物と一体のデザイン」にしやすく、植栽との相性も取りやすいのがメリットです。
門柱まわりで最も多い後悔は、「それぞれは良いけれど、並べたらバラバラに見える」というパターンです。ポイントは次の3つです。
高さの基準を1本決める
表札中心を床から約150cm前後にし、インターホンはそこから少し下の120〜135cm、ポスト投函口は表札より下にそろえると、視線の流れがきれいになります。
横幅の“主役”を決める
表札を一番大きく、ポストとインターホンはその中におさまりそうな幅にすると、門柱がすっきりします。
色は「建物+サッシ+玄関ドア」から拾う
玄関ドアが木目×サッシが黒なら、門柱は「木目と黒+1色(タイルや塗装)」までに抑えると統一感が出ます。
この3点を意識するだけで、既製品の組み合わせでも“設計された門柱”に見えます。
インターホンは「黒い小箱」に見えがちですが、植栽やタイルと組み合わせると背景に溶け込み、存在感の出し方をコントロールできます。
濃い色のタイルに黒いインターホンを合わせる
→ 機器の存在感が薄れ、表札や植栽が主役に
明るい塗り壁にステンレス表札+シルバー系インターホン
→ 直線的でシャープな印象に
門柱前に低木や下草を植える
→ インターホン下部の配線・配管の影を柔らかく隠せる
植栽例を見ていると、「なぜこの門柱は高級そうに見えるのか」という差は、足元のグリーンの有無で決まっていることが少なくありません。配線を床下でまとめて、植栽で足元を隠してあげると、メンテナンスしやすく見た目もきれいになります。
フェンスや門扉で完全に囲わないセミクローズ外構では、「防犯性」と「プライバシー」のバランスが悩みどころです。門柱の位置と向きを工夫するだけで、“見えすぎ問題”はかなり軽減できます。
道路に対して門柱をやや斜めに振る
→ インターホンカメラは来客の顔をしっかり捉えつつ、室内への直視を避けやすくなります。
縦スリットのフェンスや植栽を門柱の後ろに配置
→ カメラの視界を妨げずに、玄関ドア方向の視線をカットできます。
駐車スペースとアプローチを少しだけ分けるラインを入れる
→ 車の出入りで土間コンクリートを広く取りつつ、門柱前は「人のゾーン」として落ち着いた印象を作れます。
セキュリティだけを優先して門柱を奥に引きすぎると、宅配の人が敷地内に深く入り込む動線になり、防犯面で本末転倒になることもあります。道路との距離と見え方を現地で確認しながら配置を決めるのが、安全で後悔のないやり方です。
引き渡し直後の一番ワクワクする時期に、実は多いのが「インターホンとポストがなくて毎日バタバタ」という相談です。図面上は完璧でも、外構工事が完了するまでの数週間をどう乗り切るかで、ストレス量がまったく変わります。
仮設対応のコツは「宅配ドライバーと初めて来る来客が迷わないレイアウト」にすることです。
おすすめは、この3点セットです。
駐車スペース手前に仮設ポスト
玄関ドア横に簡易インターホンまたは呼び鈴
A4サイズの案内プレート
案内プレートに書く内容の目安は次の通りです。
| 項目 | 書いておく内容の例 |
|---|---|
| 宅配への案内 | 「インターホン工事前のため、荷物はこのポスト横にお願いします」 |
| 来客への案内 | 「来客の方は玄関横のチャイムを押してください」 |
| 工事情報 | 「外構工事中のため足元注意」程度で十分 |
仮設ポストは、市販のスタンドポストか、ブロックに固定した簡易ポストでOKですが、風で倒れない固定と雨に濡れない位置だけは必ず確認しておきたいポイントです。
工事中のインターホン配線は、正直なところ「現場の丁寧さ」がモロに出ます。私の視点で言いますと、ここを雑に扱うと10年後のトラブル率が一気に上がります。
最低限、次の3つを現場にお願いしておくと安心です。
配線や配管は必ず保護管(CD管・PF管)に通してから埋設
地表から30〜40cmは埋め、タイヤや重機の荷重が直接かからないルートに変更
工事中むき出しになる部分は、養生テープだけでなく細い塩ビ管や配管保護材でカバー
とくに多いのが「門柱予定位置にまとめて配線を出しておいたが、資材置き場にされて踏まれてしまった」というパターンです。
配線の束が出ている場所には、
コーンやバリケードで囲う
「配線あり 足元注意」と書いた小さな札を立てる
この2つをやるだけで、現場の職人同士の共有もしやすくなります。
機器の納期遅れやメーカー変更で、本設のインターホンが引き渡しに間に合わないケースも増えています。そのときの現実的な選択肢は、次の3パターンです。
| プラン | 内容 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 仮設インターホン | 既存配線に仮の子機だけ仮固定 | 門柱位置が決まっている |
| ワイヤレスチャイム | 電池式で玄関横に一時設置 | 外構計画がまだ流動的 |
| 置き配前提運用 | 一時的に宅配ボックスや収納BOXを玄関前に設置 | 共働きで在宅時間が少ない |
リカバリーのポイントは「一度で済む工事にしておくこと」です。
今のうちに屋内モニター位置と配線ルートだけは確定させておく
門柱やポストのデザインは後からでも変えられるよう、配線本数と太さだけ余裕を持たせる
仮設期間中の来客方法を家族全員で共有しておく(親族・学校・仕事関係など)
これを押さえておくと、「外構が完成してから配線を引き直し」「門柱を一部壊してやり直し」といった高額な追加費用を避けやすくなります。
工事中の数週間をどうデザインするかで、新しい住まいのスタートの満足度が大きく変わります。図面だけでなく、その「つなぎの期間」まで含めて計画しておくことが、後悔しないインターホン工事の近道です。
新築の外構計画で、インターホンは「線一本の判断ミス」が10年後の後悔につながります。門柱やアプローチのデザインだけでなく、地中の配線ルートまでセットで考えることが、見た目と防犯性、将来の交換費用を左右します。
外構計画を担当してきた私の視点で言いますと、インターホンは「どこに付けるか」より前に「どう通すか」「どう残すか」を決めた人が最終的に得をしています。
配線を見せずにスッキリ仕上げるには、まず「どこに埋めるか」のルール決めが重要です。
代表的な地中設備との関係を整理すると、イメージしやすくなります。
| 周辺設備 | ありがちなトラブル例 | 配線ルートの考え方 |
|---|---|---|
| 雨水・汚水配管 | 後付けで掘ったら配管がびっしりで通せない | 配管の少ない側のアプローチ脇を優先 |
| ガス管 | 掘削制限が多く、急なルート変更を迫られる | 事前に図面確認、ガス管とは必ず離隔を取る |
| 給水・給湯配管 | メンテナンスで掘り返したときに断線しやすい | 給水ルートと交差させない、もしくは深さを変える |
| 電力・通信の引込管 | 同じ管に詰め込み、あとから通線できなくなる | インターホン用に専用のPF管を1本用意 |
現場で多い失敗は「門柱から玄関までは近いから、とりあえず最短で」という判断です。最短ルートはたいてい、雨水マスやガス管と交差し、後付けや位置変更のときに掘り返し地獄になります。
おすすめの基本方針は次の通りです。
門柱の基礎を避けて、アプローチの端をなぞるようにPF管(保護管)を埋設
曲がりを少なくし、将来通線し直せるように直線を意識
玄関土間の手前で一度立ち上げ、建物の床下や基礎スリーブに確実に接続
この「通線できるルート」を作るかどうかで、10年後の交換時に門柱を壊すか、配線だけ差し替えて終わるかが分かれます。
インターホン本体の寿命と、外構の寿命はズレます。門柱やタイルは20年持たせたいのに、インターホンは10年前後で交換したくなるケースが多いです。ここを理解して「交換しやすさ」に投資しておくと、将来の費用を抑えられます。
新築時に仕込んでおきたいポイントを整理します。
配線は余裕を持った本数・太さで
門柱内部に「作業スペース」を確保
途中に小さな接続ボックスを作らない
室内モニター周りの電源計画
これらを外構費用の5〜10%程度のコストで仕込んでおくと、交換のたびに門柱を壊したり、露出配線で妥協したりするリスクをぐっと減らせます。
せっかく高機能なインターホンを選んでも、「位置」「高さ」「照明」「電波」を外すと、映像も防犯性も中途半端になります。玄関まわりをプランするときは、次の4点をセットで考えると効果が一気に高まります。
カメラの高さと距離
照明とのコンビネーション
スマートフォン連動と電波環境
防犯カメラとの役割分担
これらを玄関アプローチ、門柱、植栽、タイルのデザインと一緒にプランすると、「おしゃれだけど使いにくい」ではなく、「毎日使うたびに満足する玄関まわり」に仕上がります。新築時にここまで踏み込んで計画しておくことが、インターホンまわりで後悔しないための近道です。
「玄関まわりがキマる家は、インターホンまで“計画的”に美しい家」です。
新築一戸建てで後悔が多いのが、門柱とインターホンとアプローチをバラバラに決めてしまうケースです。
千葉県船橋市を拠点に、千葉・東京エリアで新築外構と植栽を数多く担当してきた外構プランナーの私の視点で言いますと、玄関・門柱・植栽・照明・インターホンは「ワンセットで設計」すると満足度が一気に上がります。
ポイントは次の3つです。
玄関ドアを開けたとき、どこで来客と目線が合うか
ポストや表札とインターホンを「手の動き」でまとめられているか
夜のライトアップで顔がしっかり映り、防犯カメラとも矛盾しないか
インターホンだけ単体で決めると、
「ポストは押しやすいのにインターホンが遠い」
「植栽でカメラが隠れてしまった」
という“惜しい外構”になりがちです。
そこで、玄関まわりは次の組み合わせで検討するとスムーズです。
機能門柱+シンプルアプローチ+シンボルツリー
造作門柱(ブロック+タイル)+植栽帯+アプローチ照明
このとき、インターホンの位置は「郵便受け→押す→顔を映す」一連の動きが半歩以内で完結することを意識すると、使いやすさと防犯性が両立します。
インターホンの位置・表札・ポストのバランスを決める際、よく使う目安を整理すると次のようになります。
| 要素 | 目安高さ(地面から) | ポイント |
|---|---|---|
| インターホン | 135〜145cm前後 | カメラに顔が中心に入る高さ |
| 表札 | 150cm前後 | 遠目からも読める位置 |
| ポスト投函口 | 100〜120cm前後 | 大人が無理なく郵便を入れやすい |
この範囲から外れると、「屈まないと押せない」「顔が映らない」といった不満が出やすくなります。
実際の施工例を分析すると、満足度の高い玄関まわりには共通する型があります。
道路から2〜3歩入った位置に門柱を配置し、プライバシーを確保
駐車スペースの車のドアとインターホンが干渉しない配置
タイルアプローチのラインと門柱の向きを揃え、カメラの視界を確保
失敗例で多いのは、後から門柱インターホンを追加したために、
露出配線が目立ってデザインを損ねてしまったパターンです。
新築時から「どこに配管を通しておくか」を外構図面に描き込んでおくと、将来の交換や録画機能付きへのグレードアップもスムーズです。
図面だけでは、高さや距離感の“ストレス”が想像しにくいのがインターホンです。
ショールームで実物の機能門柱やエクステリア商品を体験すると、次の点がはっきりします。
実際の目線でカメラにどう映るか
夜間照明を点けたときの影の出方
ポスト・表札・インターホンの手の動きのしやすさ
チェックしておきたい項目をまとめると、
子どもや高齢の家族も押しやすい高さか
玄関ドアを開けたとき、来客と至近距離になりすぎないか
スマートフォン連動タイプにしたとき、カメラ位置と画角で死角が出ないか
新築外構の打ち合わせでは、建物の間取りや駐車計画の次に、玄関まわりの「顔づくり」としてインターホン計画をセットで決めることが、後悔を避ける近道になります。千葉・東京エリアで検討されている方は、図面だけで決めてしまわず、実物を見て押して歩いてみるひと手間を加えてみてください。
著者 - 創樹緑化工業
新築外構の打ち合わせで、門柱デザインや駐車場には熱心でも、インターホンの位置や配線は「お任せで」と言われることもございます。その結果、完成間際に「この高さだと押しづらい」「配線がここまで来ていなかった」「門柱をやり直さないと位置変更ができない」といった声を、現場で何度も聞いてきました。中には、建物側の配管ルートが確認されておらず、門柱を一部解体して配線を引き直したケースもありました。私たちはプラン提案から施工、植栽まで一貫して携わる立場として、本来なら図面を開いた最初の段階で防げたはずの後悔を見過ごしたくありません。インターホンは防犯と暮らしやすさ、玄関まわりの見た目を左右する要の設備です。コンテストで評価された門柱や玄関まわりの設計でも、最初に必ずインターホンの位置と配線を決めてから全体バランスを組み立てています。その考え方を、千葉や東京で新築を計画している方にも共有したく、この記事で現場で起きた具体的な失敗の構造と、最初に押さえるべきポイントを整理しました。


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